メキシコのジャーナリストでUFO研究家のジェイミー・モーサン氏が、2体の宇宙人の死体を所持していたと主張し物議をかもしたが、それが本当に宇宙人だったのかどうか疑問が投げかけられている。英紙デイリー・スターなどが報じている。
9月末、メキシコ議会はUFOに関する公聴会を開催した。関係者による暴露内容が期待されつつも終始科学的・政治的内容が議題となるアメリカなどの公聴会と違い、メキシコの公聴会ではなんと2017年にペルーのナスカで発見された宇宙人のミイラが〝証拠の一つ〟として登場。しかも公聴会の様子はネットで配信されていたため、世界的に注目を集めることとなった。
公聴会ではミイラそのものだけでなく、X線写真やさまざまな分析結果も提出されていた。そのため、公聴会の後に複数の専門機関がさらなる分析を行うと名乗りをあげていた。しかし、これについてはメキシコ側が許可していないため、難しそうだとみられている。
この宇宙人のミイラについて、衝撃的な暴露が出てきた。このミイラは宇宙人どころか、「もっとたちの悪い」ものだと主張する専門家が現れたのだ。
物議をかもしているのは、マウサン氏が所有する複数のミイラのうち小型の2体。マウサン氏は、ペルーで発見された何世紀も前の宇宙人の死体であると主張しており、ペルー側は「本物であるならば貴重な遺物を個人の所有物にすることは盗んだことになる」として、マウサン氏に対して法的手続きを開始している。
メキシコは今のところ、どこの国の専門家であれミイラのサンプル採取や検査を許可していない。しかし、過去にこのミイラを分析したと主張する考古学者とつながりのあるUFO学者ウィル・ガリソン氏が「このミイラについては、はるかに懸念すべき点が多い」と主張して注目を集めている。
2017年、ペルーにて実際にミイラの実物を見たことがあるガリソン氏はユーチューブチャンネル「NubTV」の取材に対して次のように語っている。
「当時、分析に携わった学者がミイラの腕から、明らかに有機物ではない骨を発見しました。そこから、あのミイラが偽物である疑惑が生じました。その後、ニューヨーク北部の田舎にある友人の家に行ったとき、私の考えは確信に変わりました。暖炉の上に鹿の頭蓋骨が置いてあったのですが、鹿の頭蓋骨を背中側から見ると、エイリアンのミイラの頭蓋骨の前面に似ていることに気づいたんです」
ガリソン氏によれば、エイリアンの頭蓋骨はアルパカの頭蓋骨にも似ているため、こちらが材料として使われた可能性が高いのではとのこと。また、X線写真で判明したミイラの中にある卵は「爬虫類の卵のようだ」と主張している。
「このミイラは明らかに人為的に組み立てられたものです。もし彼の言う通り1000年前のものだとするなら、当時の人々によって作られたというのでしょうか? というのも、CTスキャンを含めた複数の検査をマウサン氏のミイラに行ったところ、何人かの医師が複数のミイラの脚の骨に骨粗しょう症にかかっていた痕跡が確認できたのです」
そのため、ガリソン氏を含む複数の専門家から、この宇宙人のミイラはリスザルなどの獣や、本物の人間の骨を利用して作られているのでは、という疑惑が出てきているのだ。
一方でこのミイラを発見し、所有しているマウサン氏は、ミイラの発見は「人類にとって最も重要なこと」であり、「UFO現象は私たちに団結する機会を与えてくれる唯一のものだと信じています」と主張していた。
今のところマウサン氏はメキシコ議会の公聴会以降、公の場に姿を現してはいない。再び彼が表に出てきた時、いったいどのような詳言をするのか。多くの専門家が注目している。
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