あす29日は「十五夜」、丸い大きな月が拝めればいい。日本ではウサギが餅つきをしているといわれてきたが、月のウサギに比べればUFO(未確認飛行物体)の方が存在の可能性は高いのだろうか◆UFOに対しては戯(ざ)れ言と取り合わない人がいる一方、地球人が人工衛星を飛ばしているように、広い宇宙には高度な生命体が存在している可能性があると考える人もいる。いずれにしろ「未確認」であり、肯定も否定もできない◆米国防総省は2021年11月、UFO調査専門部署として「空中物体識別グループ」を設置した。昨夏には「全領域異常対策室」に拡充し、ウェブサイトで写真や動画を公開している◆NASA(航空宇宙局)も研究チームを設けており、先日、調査報告書をまとめた。それによると、正体不明の多くは気球や航空機、自然現象などとして説明できるが、一部は科学的な結論を導くにはデータ不足と指摘した。戯れ言ではなく、政府機関の真面目な話である◆元宇宙飛行士の野口聡一さんは「ナンバープレートのない車が走っていれば不安だから、できるだけ確認しようという動き」と解説していた。確かに、何なのか分からないと不安になる。科学はどこまで解き明かせるか。楽しみでもあり、謎のままがロマンのようでもあり。中秋の夜空には何が見えるだろう。(知) 下記のボタンを押すと、AIが読み上げる有明抄を聞くことができます。 ピックアップ ほっこり こちさが じっくり オピニオン 全国・世界 行政・社会 事件・事故 まちの話題 スポーツ 経済・農業 さがから エンタメ
あす29日は「十五夜」、丸い大きな月が拝めればいい。日本ではウサギが餅つきをしているといわれてきたが、月のウサギに比べればUFO(未確認飛行物体)の方が存在の可能性は高いのだろうか◆UFOに対しては戯(ざ)れ言と取り合わない人がいる一方、地球人が人工衛星を飛ばしているように、広い宇宙には高度な生命体が存在している可能性があると考える人もいる。いずれにしろ「未確認」であり、肯定も否定もできない◆米国防総省は2021年11月、UFO調査専門部署として「空中物体識別グループ」を設置した。昨夏には「全領域異常対策室」に拡充し、ウェブサイトで写真や動画を公開している◆NASA(航空宇宙局)も研究チームを設けており、先日、調査報告書をまとめた。それによると、正体不明の多くは気球や航空機、自然現象などとして説明できるが、一部は科学的な結論を導くにはデータ不足と指摘した。戯れ言ではなく、政府機関の真面目な話である◆元宇宙飛行士の野口聡一さんは「ナンバープレートのない車が走っていれば不安だから、できるだけ確認しようという動き」と解説していた。確かに、何なのか分からないと不安になる。科学はどこまで解き明かせるか。楽しみでもあり、謎のままがロマンのようでもあり。中秋の夜空には何が見えるだろう。(知)
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