米国のUFO調査史まとめ 後を絶たない「不可解な事例」

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現在はNASAも参加、「かつての虚構がいまや事実」と国防総省

2004年、米海軍の飛行士たちが、カリフォルニア州沖で赤外線カメラがとらえた楕円形の未確認飛行物体。1分10秒過ぎに突然加速して左に消える。この物体はすぐに「チクタク」と呼ばれるようになった。(VIDEO BY U.S. DEPARTMENT OF DEFENSE)

 政府は地球外生命体の宇宙船の残骸を見つけていた、という諜報機関の元関係者による内部告発を受け、米国では未確認飛行物体(UFO)が話題になっている。

 国防総省はこの噂を否定したが、米国議会は関心を寄せている。6月には、下院監視・政府改革委員会がUFO(政府の呼称では「未確認航空現象(UAP)」)に関する公聴会を開くと発表した。委員会の報道担当によると、「先日の告発内容のほかにも、未確認異常現象は報告され続けている」という。

 このような報告は何十年も前から存在していた。UFOの目撃や調査の新時代が始まったのは、第二次世界大戦後。原因不明の報告が急増するようになってからだ。

 だが、関係者は地球外生命体との遭遇を期待していたわけではない。ソ連との冷戦が続いていたこの時期、米国の首脳陣はUFOを敵国からの脅威として懸念していた。目撃情報が増え続け、その調査が行われても、結局宇宙人が侵略してくることはなかった。

 UFOは今も人々を魅了し続けている。UFOにまつわる米国政府の記録を時系列でまとめてみた。

1947年〜1969年:プロジェクト・ブルーブック

 米国空軍が20年以上にわたって1万2618件のUFO目撃情報をまとめたものは、現在「プロジェクト・ブルーブック」と呼ばれている。そこには、軍や民間のパイロット、気象観測者、宇宙飛行士などから報告された光や物体、原因不明のレーダー測定値などが記録されている。

 このプロジェクトは1969年に終了した。米コロラド大学の研究によって、UFOが別の世界からやってきた証拠はないと結論づけられ、ほとんどの目撃情報は自然現象の誤認やデマとして説明できたからだ。調査を率いたエドワード・U・コンドン氏は、「一般的な結論としては、21年間のUFO研究によって新たに得られた科学的知識は何もない」と述べ、これ以上の調査を続ける理由はないとした。

 それでも、噂や目撃事例は後を絶たなかった。それを気にしたのか、空軍は1985年の報告書で、調査本部のあるオハイオ州ライト・パターソン空軍基地には、地球外の生物や装置は存在せず、これまで存在したこともないと発表した。

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2023.9.29更新

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